12/29/2011

ビッグベンド国立公園の魅力

Big Bend National Park(ビッグベンド国立公園)は、私の中ではお気に入りナンバーワンの公園である。

車で行ける距離(といっても130kmで飛ばして8時間の運転)にあるため、年に数回足を運べるからかもしれない。公園を訪れるたびにその魅力に取り憑かれ、どんどん追求したくなる場所である。

ビッグベンド国立公園の位置
ビッグベンド国立公園はテキサス州の南西部に位置する。州の最も西にあるエルパソからでも5時間、サンアントニオからも6時間、州都オースティンからは8時間、ヒューストンやダラスからはそれぞれ11時間ほどかかり、思いつきで気軽に行ける場所では無いのである。さらに、その周りには小さな町が点在しているだけで観光名所らしき場所は存在しない。そのためか、ビッグベンド国立公園を訪れる人の大半はテキサス州在住者であり、訪問者が少ない国立公園としても知られている。

大きさは東京都の約1.5倍と広大な広さを誇りながらも、舗装されている主要道路は5本しかない。公園内の観光名所である、Chisos Mountains(チソス山脈)、公園の東に位置するRio Grande Village(リオグランデ・ビレッジ)、公園の西側にある大きく口を開けたSanta Elena Canyon(サンタエレナ・キャニオン)の3箇所へは舗装路が走っているため、これらの場所へのアクセスはすべての車で可能であるが、公園の大部分は未舗装路のみでのアクセスとなっている。そのため、この公園をくまなく探索したいのであれば、車高の高い4WDがお勧めだ。

公園の中央に位置する
Chisos Mountains
公園でのおもなアクティビティは、ハイキングとバックパッキングである。舗装路からの景色だけでもビッグベンドの良さは十分に伝わるが、150マイル(240km)以上のトレイルシステムを持つこの公園をより深く味わうには、やはり自分の足で歩くことだと思う。車から見る景色とは想像もつかない絶景が、公園のさまざまな場所に隠されている。それは、宝探しをしている感覚と同じなのかもしれない。だからこそ、私も含めこの公園に魅了された人たちは、何度も公園に散りばめられた「宝」を探すかのごとく、辺鄙な場所にある公園を再訪するのだと思う。

公園の西側にある
Santa Elena Canyon
訪問時期は年中可能で、比較的いつでも空いている。ただし、3月中旬の春休みの時期と、11月の感謝祭、12月のクリスマスはロッジやキャンプサイトが一杯になり、一番混む時期とされている。チワワ砂漠に位置するこの公園は、典型的な砂漠気候であるため、標高の低い場所では夏場は40℃を超え、冬は氷点下になる日も少なくない。Chisos Mountains(チソス山脈)のあるChisos Basin(チソスベイスン)は、夏でもそれほど暑くなることもなく、夏のハイキングも可能だ。春にはワイルドフラワーが咲き乱れ、秋には山の一部が紅葉する。数多くの生き物が存在し、季節ごとに違った顔を見せるのである。

US-385を南下したところにある
Big Bend NPの看板
最初にこの公園を訪れた2007年、国立公園に魅了されていた私は、ただ単に国立公園に指定されていたという理由でこの公園に足を踏み入れた。当時は、一つでも多くの国立公園を訪問しようと躍起になっていたのかもしれない。この訪問では1泊することもなく、日帰りで車の中から景色を堪能するだけだった。荒涼とした大地、澄み切った青空が果てしなく続く。グランドキャニオンやヨセミテ国立公園にあるような華やかさはなく、どちらかというと孤独で人を寄り付かせない雰囲気だった。しかし、一旦足を踏み入れると、期待を上回る絶景を見せてくれた。「また来てみたい!」そう思わせる場所だった。

Lost Mineトレイル頂上
この訪問以来、ほぼ毎年ビッグベンド国立公園を訪れている。公園を去るときに必ず思うのは、「また来よう」の一言だ。その思いが次の訪問へ繋がっている。もし「気になる国立公園だけど、あと一歩というところでためらっている」人がいたら、是非その一歩を踏み出してもらいたい。きっと新しい発見と感動があると思う。

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