1/02/2012

ビッグベンド国立公園の見所 ~チソス・ベイスン②~

前回のブログではチソス・ベイスンで人気のトレイルとなっているLost Mine(ロストマイン)とWindow(ウィンドウ)トレイルについて紹介した。

チソス・トレイルシステムの
地図
今回は、ビッグベンド国立公園を一望できるEmory Peak(エモリーピーク)トレイルについて書いていこうと思う。

エモリーピークトレイル:

エモリーピークトレイルはチソス・ベイスンのハイ・チソス・トレイルシステムのトレイルヘッドから始まり、ビッグベンド国立公園では一番高いエモリーピークがゴールとなる往復10.5マイルのトレイルとなっている。グアダルーペマウンテン国立公園の山々にはかなわぬとも、テキサス州にある山では9番目に高い7825フィート(2385m)となっている。チソス・ベイスンの標高が5414ft(1650m)であるから、標高差は2411ft(735m)となる。トレイルはしっかりとメンテナンスされており、トレイル分岐点には必ず標識があるため、手元に地図があり目的地がはっきりしていれば迷うことはまずない。ただし、砂漠といえど山であり、基本的に水源はないと見ていいので水と食料、そしてレインジャケット等は必須である。また、メインテナンスされているとはいえ、足場の悪い場所はあるのでしっかりとしたハイキングブーツがオススメだ。

トレイル分岐点には
このような標識が出ている。
チソストレイルシステムのトレイルヘッドから見える、アンテナが2本ある高い山の頂上がエモリーピークだ。エモリーピークへはPinnacles(ピナクルス)トレイルを登っていく。ジュニパー、オーク、松、そして赤い樹皮のTexas Madron(テキサス・マドロン)、砂漠の標高が高い場所にのみ生息するHavard Agaveなどがよく見られる。そしてToll Mountain(トール・マウンテン)の右側を迂回するようにスイッチバックで標高をかせいでいく。

よく見かける黄色い花
トレイルはチソス・ベイスンに面しているため、ウィンドウやチソス・ベイスン、そしてカサ・グランデがよく見える。チソス・ベイスンが段々小さく見えてくると、大分登ってきたのが良くわかる。そして所々には赤や黄色の花が咲いている。

メキシカン・ジェイ
3.5マイルほど登ると、トール・マウンテンとエモリーピークの間のサドルらしき場所に到着する。ここにはトイレとベアボックスが2個設置されている。付近で休憩していると、餌をもらいたいのかMexican Jay(メキシカン・ジェイ)と呼ばれる20cmくらいの青い鳥が集まってくる。ここはちょうどBoot Canyon(ブートキャニオン)との分岐点にもなっており、エモリーピークへ向かう場合はここを右折する。

2009年以前は尾根を登っていく急な上り坂のトレイルであったが、より緩やかな傾斜にして歩きやすいように新しいトレイルが作られた。以前はこの分岐点から片道1マイルだったのが、1.6マイルと0.6マイル長くなっている。ここからがオフィシャルな「エモリーピークトレイル」となる。

エモリーピークトレイルから見える
ブートキャニオン
トレイルからはブートキャニオンやNorth East Rim(ノース・イースト・リム)が良く見える。前方に2本のアンテナが見えてくるころになると、大小さまざまな石がゴロゴロ転がり足場が悪くなる。ここでは尾根を歩くので足を踏み外さないように注意する必要がある。そして高い木が生い茂る岩壁に到着したら頂上まではあと一歩だ。

上から見たところ。
ほぼ垂直の壁を登った先には
360度の絶景が広がる。
実は、エモリーピークトレイルの最後の10メートルはちょっとしたロッククライミングとなる。見ればわかるが、岩はほぼ垂直になっており両端は崖になっている。一歩でも足を滑らせたらとても危険な場所だ。しかし高所恐怖症ではなく、ある程度の運動神経があれば誰でも登ることは可能だ。似たようなピークが左右に2つあるが、右側の2本のアンテナとソーラーパネルが設置されているほうが本当の頂上である。

皮肉にも、この10メートルを登らないと、視界が遮られているためほとんど何も見えない。高所恐怖症の方は諦めるべきだが、そうでない方は無理と思えるようでもチャレンジしてもらいたいものである。

そして何とか垂直な岩壁を登り切った時、ビッグベンド国立公園の全貌を見ることができる。

チソス・ベイスンとカサ・グランデが
良く見える
チソス・ベイスンから見るとどっしり構えていたカサ・グランデも足元に小さく見える。そのすぐ左にはチソス・ビレッジ、そして時計回りにグルっと見渡すと、ブート・キャニオン、サウスリム方面と続き、遠くにはSanta Elena Canyon(サンタエレナ・キャニオン)の亀裂も確認することができる。視界がいい日はどこまでも続くチワワ砂漠を心おきなく楽しめる。

頂上は広くはなく、5人くらいでキツキツになる。頂上とだけあって風が良く吹き、日差しも強い。写真だと茶色い岩山という感じなのかもしれないが、地形の起伏がはっきりと見られ全く飽きることはない。1時間でも2時間でもいられそうな場所である。疲れ切った体に心地よく風が吹き、休憩するには絶好の場所だ。どこまでも続くチワワ砂漠、そして青い空。ビッグベンド国立公園ならでわの絶景が広がっている。

時間と体力があれば是非挑戦してもらいたいトレイルである。次は、South Rim(サウスリム)トレイルについて書いていこうと思う。

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