1/21/2012

OML(Outer Mountain Loop)11/24/2011

バックパッキング4日目の最終日。朝日を見るために6時半起床。疲れが溜まっているので寝ていたい気分だったが、サウスリムから朝日を見る機会なんていうのは滅多にないので温かいスリーピングバッグからゆっくりと出た。

ピリっと寒い。ジャケットを着込んでさっそくリムに繰り出してみるも、まだあたりは真っ暗だ。

リムの中間地点あたりまでヘッドライトを照らして進む。そこからキャンプサイトまで景色を見ながら戻ってくるプランにした。少しずつ明るくなりそれが薄紫になる。

太陽が出てくるあたりは白っぽくなりオレンジ色になる。三脚を持ってきていなかったため、若干ISOを上げて撮ってみるもやはり手ぶれするのでもう少し明るくなるまで待った。

やっぱり国立公園に来たら、朝日と夕日は必見だと思う。場所にもよるのだろうけど、こういう視界がいい場所は特にそうなのかもしれない。




東の空が明るくなるとともに、だんだんとあたりが明るくなってきた。リムの下に広がる山麓地帯も色が出てくる。太陽は、実際には地平線から登ってくるわけではなく、東にそびえる山脈を超えて現れるため、実際の日の出の時間よりも遅くなる。

私は日の入りもそうだけど、この分刻みで明るさや色が変化する様子がとても気に入っている。季節はもちろんのこと、雲の有無、湿度や気温などさまざまな環境パラメータの変化によって毎回違った景色を見せてくれる。同じ場所に何度も足を運んでも飽きないのは、その影響が多いのかもしれない。

しばらくいろんなスポットをウロウロしてみる。リム沿いの崖よく見える場所に移動した。東の空はオレンジ色に輝き、今すぐにでも太陽が出てきそうな雰囲気だ。

こんなにキレイな朝なのに、リムには誰もいなかった。昨日夕暮れ時に出会ったインド人男性も「明日は9時AM頃に起きてから山を降りる」と言っていたのできっと寝ているのだろう。

確かに、バックパッキングは体力消耗が激しいと感じた。デイパックくらいの重さであれば問題なくても、バックパックは何しろ重い。すぐにお腹が空くし、カロリー消費もデイハイキングよりももっと多くなる。だからもちろん1日の終わりには体がかなり疲れているし、朝寝ていたいというのは私も同じ思いだ。ただ、こんなキレイな景色を逃してしまうのももったいないと感じてしまう。

太陽が出てきた。すると、すぐに山麓地帯やリムに柔らかいオレンジの日差しが差し込む。じわじわとその面積を広げ、あっという間に麓はオレンジ色に輝く。

遠くにはサンタ・エレナ・キャニオンの割れ目がよく見えた。キャニオンがあるカストロン方面は、正直あまり足を運んだことがない。次に訪問するときは公園の西側も観てみようと思うのだけど、時間が思うように取れずいつも後回しになってしまう。

しかし、遠くから見てもサンタ・エレナ・キャニオンの岸壁がオレンジ色に染まっているのが分かる。今度ま間近で迫力のある写真を撮ってみようと、この時思った。

それにしても、さすがリムというだけあって寒かった。荷物になるため持ってきているのはフリースと防水ジャケットのみ。ジャケットの内側はフリースになっているのだけど、それでも結構寒かった。

日の出から1時間ほど、リム沿いをウロウロしては写真を撮る。昨晩の夕日と今朝の朝日を見て、リムに寄って1泊したのは大正解だったと実感した。またビッグベンドに来る時はサウスリムでキャンプしようと決めた。

もう少しリム沿いに居たかったのもあるが、8時AM頃キャンプサイトに戻り朝食を取ることにした。この日もオートミールとドライフルーツ。オートミールは普段は殆ど食べないのだけど、やっぱりこういう寒い朝は温かい朝食が食べたいと感じる。お湯を沸かしてオートミールを入れるだけ。あとは混ぜて数分待てば出来上がり。

テントを片付けて荷物を詰める。今日はひたすら下りが続き最終日ということもあり荷物はいつもより軽いはずなのだが、なぜかズッシリと重く感じる。SW4キャンプサイトはリムの最西端にあるためLaguna Meadow(ラグナ・メドウ)トレイルを下ればすぐなのだが、せっかくリムにきたというのもあるので、1マイルあるリムを歩き、Pinnacles(ピナクルス)トレイル側から下りることにした。

リムの視界がいいところに立ち寄っては写真を撮る。サウス・イーストリムではブートキャニオンで数泊しているご夫妻に出会った。オースティンに住んでいるということで色々と話しをしていたら、私の誕生日だという話になり、砂漠を見ながらハッピーバースデーを歌ってくれた。

大好きな場所でお気に入りの景色を眺めながら、親切にもハッピーバースデーまで歌ってもらい、印象に残る誕生日となった。美味しい料理にプレゼントで祝ってもらう誕生日も好きだけど、ビッグベンドでの誕生日というのも個人的には気に入っている。訪問するのはいつもこの時期なので、去年も同様にビッグベンドで自分の誕生日を過ごした。去年は誕生日に一人で8時間ドライブした。US-385を南下している時に月が出てきて、丘陵地帯が月光に照らされてうっすら浮かび上がっていたのを思い出す。

サウス・イースト、ノース・イーストリムを通過し、いよいよこのリムからの景色も別れ、山の中を歩いて行く。遠くにはエモリーピークが見えた。本来は寄る予定だったのだが、膝の痛みが悪化して腫れてきているのでまっすぐチソス・ベイスンに戻ることに。

途中、ブートキャニオンを歩いているとき、若干紅葉が見られた。ブートキャニオンに水はほとんどなく、緑色になった水たまりが数個あるだけだった。サウスリムでキャンプするバックパッカーと何度かすれ違い会話をする。

こういうところで出会うハイカーと話をすると、意外な話やおすすめスポットなどを教えてもらえたりする。貴重な情報交換の場所だったりするのだ。

ブートキャニオンを通過すると若干の登りとなる。ブートキャニオンの反対側に周り、左に大きく曲がるとエモリー・ピークとの分岐点となる。

途中、キャニオンの一部が紅葉していた。その奥にはブートロックが見える。実はこのブートロックは前回の訪問で初めて気づいた。「ブートキャニオン」という名前は、恐らくこのブートロック(Boot Rock)から来ているのだと思う。

ブーツが逆さまになった形の岩でとても特徴的なのだが、角度によってはただの棒状にしか見えず、私はそれでずっと気づかなかった。ブートキャニオン付近でクラウン・マウンテン方面を見ればすぐに分かる。

この時点では、下りも上りもほとんど変わらないくらい疲れていた。膝に水が溜まってきているようで曲げるのも苦痛になってくる。今回はトレッキングポールがあるから膝への負担もだいぶ和らいでいるはずだけど、これがなかったらどうなっているのだろうかと考えた。

何とかエモリーピークの分岐点に到着。ここからはさらに3.5マイルの下り。ここからチソス・ベイスンが見渡せるのだけど、4日ぶりに見たチソス・ベイスンに少しほっとしたのであった。この山を下ればゴールだ。

ゆっくりとスイッチバックを降りていく。疲れはピークというか、ピークを超えていたので、あまり記憶に残っていない。膝が痛かったのだけはよく覚えている。

すれ違うハイカーも結構いたのだけど、挨拶をするだけで終わった。

そしてウィンドウも、キャンプサイトから見慣れた角度のウィンドウに近づいてくる。今まではすべてを見下ろす感じだったのに、また周りに囲まれている岸壁を見上げるようになる。

自分よりも低い位置にあったカサ・グランデも、自分よりもはるか高い位置にどっしり構えている。ここからは残り1.5マイルというところだろうか。歩き慣れているため、「あともう少し」と自分に言い聞かせながらゆっくり歩く。

チソス・ベイスンには緑色の大きなタンクがある。その横を通過すればゴールはすぐそこだ。そしてロッジが見えてくる。ベランダには椅子に座って景色を満喫している観光客。その横を私はテクテクと歩いて行く。

人の声が聞こえ、車のエンジン音が耳に入ってくる。普段の生活からほんの4日間離れただけだったのに、この景色を見た時違和感を覚えた自分がいた。それと同時に、無事に私のバックパッキングの旅が終わったのだという安心感もあった。

そして、いざゴール。1:55PMだった。リムからの下りで6時間もかかってしまった。写真を撮ってもらいたかったけど友達は見当たらず、他の観光客もいなかったので、トレイルヘッドの写真のみ。

終わった・・・。

怪我することなく無事に歩き終えた。私にとっては決して楽なバックパッキングではなかったけど、自分の足で38マイル歩き切った。うれしさもあったけど達成感のほうが大きかった。

後ろを振り返ると、エモリーピークが見える。4日ぶりのこの景色。たったの4日だったのにずっと前のような感じがした。

その後、友達と合流し、ゲータレードとスニッカーズを購入。ゲータレードも普段はそんなに好きではないのだけど、とても美味しく感じられた。20分ほど休憩した後、4日分の汗を流しにリオ・グランデビレッジへと車を走らせた。

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