2/11/2012

グランドキャニオン国立公園: South Kaibab Trail

前回のBright Angel(ブライトエンジェル)トレイルに続き、今囘はSouth Kaibab(サウス・カイバブ)経由でコロラド川まで下る方法だ。

最初のスイッチバック
サウス・カイバブ・トレイルヘッドは車でのアクセスは不可であるため、シャトルバスを使うことになる。Yaki(ヤキ)ポイント付近にトレイルヘッドがある。早朝はバックパッカーのためにHiker's Shuttle(ハイカー用シャトル)が出ており、これに乗ると各駅に止まることがないので比較的早く到着する。

サウス・カイバブ・トレイルヘッドの標高は7260フィート(2213m)、コロラド川の標高は2480フィート(756m)である。ブライト・エンジェル・キャンプグランドまでの距離は7マイル(11.3km)あり、その標高差は4780フィート(1457m)。ブライトエンジェルトレイルと比較すると、距離は短く標高差は大きいため、より急な下りとなる。


また、サウス・カイバブ・トレイルは視界が開けていて眺めがいい反面、日陰がほとんどない。またブライトエンジェルトレイルにあるような水道も一切ないため、必要な分はすべて自分で持っていく必要がある。トイレは2箇所にあり、トレイルヘッドから1.5マイル降りたところのCedar Ridge(シダーリッジ)、あとは4.6マイル地点のTonto(トント)トレイルとの分岐点近くのみだ。

ウーアーポイント
サウス・カイバブ・トレイルはPipe Creek Canyon(パイプクリーク・キャニオン)の右側をスイッチバックで降りてゆく。キャニオンであるため両側には岩壁がそびえ視界は悪い。1マイル弱(3/4マイル)歩くと視界が一気に開けグランド・キャニオンを180度見渡せる場所に出る。ここでみんな感動して「わ~」だの「うわ~」だの言うためか、このポイントはOoh-Aah(ウーアー)ポイントと呼ばれている。

トンネルから出たら絶景だったというシナリオと似ている。ウーアーポイントがあることは知っていたが、私も思わず、「うわ~!」と言ってしまった。

シダーリッジ
ここから更に1マイル弱を数回のスイッチバック降りていくとシダーリッジに到着する。トイレもあり平らで比較的広いため休憩にはバッチリだ。ここにはトイレもある。

デイハイキングであっても、ここまでであれば距離も往復3マイル(4.8km)、標高差も1140フィート(348m)であるため、普段少し運動をしている人であればほぼ問題ないと思う。

ただし、夏は非常に乾燥しており日陰も少ないため、国立公園が推奨している1人1ガロンとは言わずとも、2Lくらいは持っていったほうがいい。また日焼け対策をきちんと行い、できればハイキングブーツ、もしくはしっかりとしたスニーカーがお薦めだ。ビーチサンダルやヒールは危ないので避けるべき。ここで夕日を見たことはないが、180度開けているので日の入りや日の出スポットしても利用できるのではないかと思う。その際には懐中電灯と予備の電池をお忘れなく。

O'Neill Butte
シダーリッジをまっすぐに進むとO'Neill Butte(オーネイル・ビュート)になる。オーネイル・ビュート方面にトレイルらしきものが続いているが、これはトレイルではないので注意が必要である。

トレイルはシダーリッジの東側から出ており、オーネイル・ビュートを左手に北に進んでいく。右側は視界を遮るものはないため、ノースリム側がよく見える。トレイルヘッドから3マイル(4.8km)がSkeleton Point(スケルトンポイント)だ。

スケルトンポイント
スケルトンポイントには小さな看板が立てられており、2度目のスイッチバックの手前にある。

看板を過ぎると急な崖を縫うようにスイッチバックが続いている。国立公園のパンフレットには、デイハイキングの場合はこのスケルトンポイントを最終折り返し地点にするように推奨している。






2つめのスイッチバック
ここまで来ればキャニオン内部の雰囲気も味わえるのではないかと思う。上を見あげればサウスリムの絶壁がそびえ、ノースリムの岩壁がより間近に感じられる。

スイッチバックを終えると左側にある大きな岩壁に沿って北、そして南西に向きを変えて歩く。この時点ではまだコロラド川は見えないが、前方に小屋が見えてくる。これが2つめの休憩所/トイレだ。トレイルヘッドからは4.4マイル(7km)地点である。

トイレとCorral
ここには、Corral(馬をつなぐ囲い)があり、Tonto(トント)トレイルとの分岐点にもなっている。日陰はトイレの建物付近にしかなく、夏は気温もあがりとても暑い。

ちなみに、このトント・トレイルを西に向かって歩いて行くとIndian Garden(インディアン・ガーデン)に到着する。

しばらくこの平らなトレイルを歩いて行くと、The Tipoff(ザ・ティップオフ)という場所に出る。ここは3つめ、そして最後のスイッチバックの手前の地点で、トレイルヘッドからは4.6マイル(7.4km)の地点だ。

最後のスイッチバック
真下を見ると茶色いコロラド川が優雅に流れているとともに、蛇のようにぐにゃぐにゃしたスイッチバックが待っている。このスイッチバックで一気に川まで下っていく。

サウスリムからPhantom Ranch(ファントムランチ)まで行くには2本あるうちの橋の1本を渡る必要がある。ブライトエンジェル・トレイルから来る場合はシルバーブリッジ、サウスカイバブ・トレイルから来る場合はブラックブリッジを利用する。

右の写真の右下に小さく見えるのがブラックブリッジだ。決して小さな橋なのではなく、まだ標高が結構あるために小さく見える。

ブラックブリッジ
このウネウネのスイッチバックで1520フィート(360m)下る。降りれど降りれどスイッチバックは続くも、ブラックブリッジが自分の目線により近づき大きく見えてくる。

橋の手前でRiver(リバー)トレイルとの分岐点があり、ここを左(西方面)に川沿いを歩くとシルバーブリッジに出る。

トンネルをくぐるといよいよコロラド川とご対面だ。

前回来た時は、コロラド川は深い緑色だった。相変わらずゴーゴーと凄まじい音を立てながら流れている。穏やかな流れに見えるが、実は水の勢いは強く、川での水泳は禁止されている。また、気温は40℃以上になりながらも、コロラド川の水温は極めて低い。年間を通して42F(5.5℃)となっている。

ノースリム側からの風景
橋を渡り終えると、今度は西に向かって川沿いを歩いて行く。ブライトエンジェル・キャンプグランドまでは残り0.4マイル(0.6km)だ。標高差はほとんどなく平らなトレイルとなっている。







Bright Angel Campground
キャンプグランドおよびファントムランチまでは看板が出ているので迷うことはない。迷ってもクリークの上流に向かって歩けばファントムランチに到着する。

目的地に到着したら、近くにあるブライトエンジェルクリークで火照った身体を冷やすもよし、またはコロラド川まで歩いて行って、雄大に流れるコロラド川を見ながらゆっくりするもよし、どちらにしろ人でごった返しているリムとは全く別の、静かな時間がそこには流れている。

ブライトエンジェル・トレイルとサウスカイバブ・トレイルの両方を歩いてみて、言われている通りサウスカイバブのほうが景色は圧倒的に良かった。しかし、水道や日陰がないこともあり、それなりの装備は必要となる。

しかしながら、どちらのトレイルも歩きがいがあり、パンフレットや旅行本などでみる写真とは全く別のグランドキャニオンの一面を体験できる。

個人的には、リムからの景色も素晴らしいと思うけど、やはり自分に合っているのはキャニオン内部なのかと思う。グランドキャニオンとは思えない光景が谷底にはある。

ちなみに、もし夏にコロラド川まで降りて1泊するチャンスがあった場合は、毎晩行われるレンジャープログラムに参加してみると面白い。私が参加した時は、ブラックライトでサソリ探しをした。砂利と同じ色をしたサソリが、ブラックライトに照らされると紫色に光る。以外に多くのサソリがいてビックリだった。

最後に、トレイルマップと各ポイントについてまとめてみた。距離や標高差についてはNPSのサイトがわかりやすいのでオススメ。


  1. Ooh-Aah Point(ウーアーポイント)
  2. Cedar Ridge(シダーリッジ)
  3. O'Neill Butte(オーネイル・ビュート)
  4. Skeleton Point(スケルトンポイント)
  5. Resthouse(レストハウス)
  6. The tipoff(ティップオフ)
  7. Switchbacks(最後のスイッチバック)
  8. Black Suspension Bridge(ブラックブリッジ)
  9. Bright Angel Campground(ブライトエンジェル・キャンプグランド)

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