3/10/2012

ビール造り ①

アメリカでは自家製ビールを造る人が多い。

アメリカで全国展開しているビールもあるが、地ビールも結構多い。テキサス州ではShiner(シャイナー)が有名である。日本だと、アサヒやサッポロ、キリンなどがメジャーなブランドだけど、アメリカは各州に数多くのビール会社がある。

個人でも実際に自分の家でビールを作っている人がかなりいる。自家製ビールの良い面は、コストが安いことと、自分の好きなようにフレーバーを調整できる点にある。最近はビールも値上がりしていて、6パックでも$8以上となっている。1回でおよそ50本のビールができるが、材料だけであれば30ドルちょっとなので、かなりお手頃価格となる。

2週間前、同僚がビール造りをやるというのでひと通りの流れを見せてもらった。この時はあくまで見学人。本当に自分でやってみたいかどうか判断するために参加した。

そして今回、会社のビールグループの人たちとともに、一緒に作ってみることに。

ビール造りに必要なのは、大きなポットと、発酵させるためのバケツ、温度計、あとは殺菌用の液体さえあれば何とかなってしまう。しかし、より効率的に、短時間で作ろうとなると、様々な道具が必要となる。

みんなでビール造り
ビール造りの材料や道具はすべてAustin Homebrew Supplyという場所で購入した。

今後も定期的にビール造りをすると決めたので、同じ部署の同僚と共同購入することに。友達はキットを事前に購入しているので、足りないカーボイと大きな鍋、あとは材料をすべて購入した。レシピはビールグループからもらっていたので、それを店員に見せると、すぐに揃えてくれた。

麦芽、麦芽エキス、ホップ、砂糖、イースト、あとはフレーバとしてオレンジピールを追加した。

ビール造りのプロセスは、レシピによって若干違うものの、基本的に何が必要なのかさえわかればすべて理解できるらしい。今回は6グループ参加していて、みんな異なったレシピを使っていたので、それぞれ違ったことをしていたけれども、最終的にはビールになった。

ビールを飲みながらビール造り
前回は、友達の家のキッチンストーブを使ったけれど、5ガロンの水を沸かすのに2時間以上かかってしまった。今回は、メンバーの一人にアウトドアストーブを借りた。2.5ガロンの水だったのもあったけど、火力がかなり強いためほんの20分ほどで沸騰した。

沸騰したら洗濯ネットのような袋に麦芽を入れて煮る。温度は160~170Fに保ち、1時間じっくり煮る。その後、麦芽の入った袋を取り出し水で洗い流す。そして粉末状の麦芽エキスを入れてよく混ぜる。このあと、再度点火して沸騰させる。

沸騰させたら、1ozのホップを投入。60分間沸騰させるのだけど、沸騰時に1ozのホップを投入、30分経過後に0.5ozのホップ、45分後に0.25ozのホップ、そして55分後に残りの0.25ozのホップを投入する。今回フレーバーとして追加するオレンジピールは45分後にホップと一緒に投入。

麦芽と麦芽エキス投入後
その後、75Fまで温度を下げる。ここからは細菌に最新の注意を払うべく、鍋に入れるものはすべて事前に消毒しなければならない。細菌が繁殖するとビールの味が落ちてしまうのだとか。

沸点は212Fなのでこれも放置するとなるとかなりの時間がかかるため、銅のコイルをビールの中に入れ、コイルをホースにつなぎ水を流すことで、コイル内を流れる水が熱を吸収し外に排出する仕組みである。そのため比較的短時間で熱を取ることができる。この間はひたすら2時間ほどかかったのに、今回はほんの15分程度で冷めてしまった。コイルから出てくる水は結構熱く、かなり効果があるのだと実感。

カーボイに移した後
75Fに冷めたところで、カーボイに移す。そしてイーストを投入。酸素を追加するためにカーボイを思いっきり振る。5ガロン(20kg弱)の重さがあるため、振るのも一苦労だった。

空気がいっぱい入ったら栓を閉めて2週間ほど発酵させる。その後別の容器に移して、砂糖を追加したあと瓶詰めする。

これでおよそ50本のビールができる。同僚と半分ずつ分ける予定なので、恐らく20~25本くらいだろうか。

この間もそうだったけど、自家製ビールをシェアしてそのビールを飲み比べながらビール造りをする。外では土砂降りの雨のなかBBQ。炭の火力が強すぎてソーセージが真っ黒になってしまいながらも、みんなそんなことは気にもせずにパンに挟んでパクリ・・・。

温度自動調整システム
あとは、噂で聞いていた自動温度調整システムも見せてもらった。これはうちの会社の製品を使っていて、Real-time OSでアナログ入出力、デジタル入出力、リレーデバイスを動かし、精密に温度調整できるらしい。さらに自分で溶接なども行なったらしく、すごい人がいるものだと感心。

「好きこそものの上手なれ」ではないけど、好きなことに熱中するのっていいことだと改めて思った一日だった。

それにしても、2週間後の瓶詰めが楽しみである。カーボイは私の後部座席にシートベルトを巻きつけて家まで運び、今は1階の小さな物置で眠っている。

5ガロン(20kg)近いカーボイを車に運んだ時と、車から家の物置に移動するときは、腰が砕けるのではないかと思ったくらい重たかったけど何とかなった。

美味しい自家製ビールを飲みながら、いろいろな人とおしゃべりができた、楽しい1日だった。

ソーセージが真っ黒焦げに・・・

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