7/21/2012

日食を見にキャニオン・デ・シェイへ行く - 2012.5.20

朝起きると寒い。フリースとジャケットを着こみテントから出る。

日の出前に起きて行動開始。スパイダーロック・オーバールックに向けて走る。

薄暗くて何も見えないので、ゆっくり15マイルくらいで注意して走っていたのに、なぜか野うさぎをひいてしまった・・・。直前に目が合ってしまい、「ヤバイ!」と思った時には時すでに遅しで、バックミラーを見たらうさぎが倒れていた・・・。

スパイダーロックに到着するも、誰もいない。グランドキャニオンだったらこういうオーバールックは人でごった返すのに、この公園は真逆である。

Spider Rockの反対側


スパイダーロックはオーバールックから見て東の方面にあるため、写真撮影は夕方のほうが逆光にならず色がキレイに出る。ちょうどスパイダーロック方面から太陽が登ってくると、キャニオン内部にも少しずつ光が入る。しかし、しばらくするとすぐにコントラストが強く出すぎてしまって、また意味不明な写真になってしまった。

朝方のSpider Rock

ある程度明るくなってからキャンプグランドに戻った。馬がのんびり道路沿いを歩いている。こういうところで生活するのはどんな感じなのだろうとふと考えた。

道路沿いを歩く馬

朝食を食べた後、唯一キャニオンの下まで降りられるWhite House(ホワイトハウス)トレイルを歩いて、そのあとはノースリム側に行ってみることにする。

日食は6:30PMから日の入りまでの2時間弱なので、2時間前の4時半に駐車場を確保できれば問題なさそうだ。

キャニオン・デ・シェイには、日食が見れるような西側の地平線を望める場所はたくさんあったのだけど、普段訪問者が少ない公園だからなのか、各オーバールックの駐車場が小さい。そのため、駐車スペースさえ確保できれば安心というわけだ。

8時AM、ホワイトハウスオーバールックに到着し、トレイルを歩き始める。

ほんの1.5マイル。公園にある唯一のトレイル。

最初の数分は岩の上を歩き、そこからスイッチバックで下っていく。距離は往復2.5マイルと比較的短い。比較的早い時間だったのもあり、人はそれほど多くはなかった。

石は投げないでくださいとの注意事項

トンネルをくぐると、「写真禁止」の看板がある。原住民の人の撮影は、許可を得た場合のみ可能で基本は禁止となっている。

ちょっとした橋を渡ると遺跡はすぐそば

ドライウォッシュがあり、その横を緑々した木々が並んでいる。観光客を狙ったナバホの人たちの手作りアクセサリーが並んでいた。同じ物が多いので今回もパス。最初は色々買ったけど、何回も来ているせいもあり、最近は欲しいとはあんまり思えなくなってしまった。

谷底は木が豊富に生えている

しかし、20cm四方の岩にココペリなどの絵が描かれているものがあり、それは買いたいと思えたものだった。

ちょっと奥に進むと、ホワイトハウス遺跡がある。上を見上げると絶壁で首が痛くなるほど。どうやってこんなものをこんなに器用に作ったのか不思議だった。

キレイな状態で残っていたWhite House Ruin

絶壁に作られた遺跡

しばらく写真を撮った後、元来た道を戻る。するとトレイルにはものすごい人の数。どうやら日食のために来ている人たちが降りてきたようだ。

ツアー客が降りてくる

10時AMにトレイルヘッドに戻ってきた。腰痛のため、ゆっくりの下りだったけど、景色も楽しめたので満足だ。

トレイルからの眺め。ちょっとThe Waveを思い出した。

これから昨日寄れなかったサウスリムのTsegi OverlookとTunnel Overlookに立ち寄ったあと、ノースリムの3箇所のオーバールックを周ることにする。

太陽はもうすでに高く、のっぺりとした写真しか撮れない。各オーバールックでは、ナバホの人たちが様々なものを売っている。ちょっと見ながらも、興味のあるものはなかったので、そのままノースリムへ。

Tsegi Overlookからの眺め。畑がよく見えた。

ノースリムのオーバールックからは遠くながらも遺跡が見れる。最初に立ち寄ったのは、入り口からほど近いAntelope House Overlookである。ここはツアーに参加すれば間近で見られるようで、下を見下ろすとジープが2台、そして観光客が小さく見えた。

Antelope House Ruin

次はちょっと離れてMummy Cave Ruin。その反対側にはYucca Ruin、そしてMassacre Caveがある。

Mummy Cave

Mummy Caveへ歩いて行く途中で、白と黒で描かれたココペリの絵が売られていた。1枚20ドルということでちょっと高いと感じたので買わなかったけど、今買っておけばよかったと若干後悔。3~4人の絵を見たけど、あの人の絵が一番印象に残っている。

そして車で反対側のオーバールックへ行く。ここで、Petrified wood(化石の木)を売っている人がいた。気になったのでどこで見つけたのかと聞いたところ、このキャニオン・デ・シェイらしい。知っている人は知っているスポットなのだとか。かなり薦めてきたけど、正直こういう飾り物はDust Catcher的なものと化してしまうし、飛行機では重すぎるのでいらないとお断りすると、3ドルの木の笛はどうかと薦めてくる。木の笛に羽が付いていて、皮のようなヒモが付いていた。色々教えてくれたので、3ドルの笛を購入。

そしてYucca Ruinを見に行った。う~む、遠い!さらに遺跡は岩のえぐれた部分にあるため日陰になってコントラストが激しすぎていまいちである。

Yucca Ruins

ノースリムには3つの遺跡があったけど、個人的に一番見応えがあったのはMummy Caveだろうか。

すべての遺跡を見終わったところで、サウスリムに向かう。途中、ビジターセンターのすぐ横にあるキャンプサイトに寄り、シャワーがあるかどうかを聞いてみたのだけど、シャワーは無いという・・・。

前日、他のキャンパーにシャワーがあるかと聞いた時は、スパイダーロックにはないと言っていたけど、シャワーらしきものを見かけたのでスパイダーロックの受付のお姉さんにダメ元で聞いたところ、簡易シャワーがあるとのこと。3ドル払ってシャワーを使ってみることに。

シャワーといっても、外から引っ張ってきたホースの先っぽに、水を出したり止めたりするレバーが付いているだけ。ここのキャンプサイトはトイレも簡易トイレで、使用済みトイレットペーパーはトイレの横に置いてある箱に捨てねばならず、「いったいどこの国に来たのだろう?」と思えるようなキャンプサイトである。水も流れないので、バケツの水をコップで汲んで流すという仕組み。

「さっき他のキャンパーが使ってたからお湯がないかも・・・。その場合は温めるから言ってね」と言われたけど、昼間で暑かったので水でもいいと思い入ってみた。

頭を洗って、シャンプーを流し終え、身体を洗ってボディーソープを流そうと思った矢先、水が出なくなった。

どうやっても出ない。出るんだけど、1滴1滴ポタポタと落ちる程度。

こ・・・これはどうすれば・・・。

今までキャンプサイトではいろんなシャワーを使ってきたけど、こんなに水の出が悪いのは初めてである。若干イライラしつつも、1滴1滴で洗い流し、ある程度流し終えたら終了。疲れたシャワーだった。

キャンプサイトに戻ってきたのは2時頃だったので、日陰で昼寝をする。日向は暑いけど、日陰は本当に涼しく快適だった。ジュニパーの木の下で一眠り。

4時半、まだ早いと思いながらもそろそろ出ることにする。どのオーバールックにするか迷ったけど、駐車場が一番広そうだったSliding House Overlookにした。

駐車場についてビックリ。満車である。ヤバイ・・・。遅すぎたのか。しかし、1スロットだけ運良く空いていた。なぜ空いていたのかは、止めてみてわかった。左隣の車の止め方があまりにもひどく、こちらのスロットまではみ出している。しかし、なんとか駐車。隣も比較的新しい車だから、ドアをぶつけられることはないだろう・・・。

三脚を2台取り出し、カメラバッグ、バックパック、椅子を出して運ぶ。大きな天体望遠鏡を設置している人もいれば、カメラを西の方向に向けてスタンバってる人もいる。

みんなそれぞれ場所を確保する

三脚だけ設置して場所取りをしたあと、また日陰に椅子を持って行って太陽が低くなるのを待つ。日向はかなり暑く、とてもじっと座っていられる感じではなかった。日食が始まる1時間前にツアーバスが到着。ここで一気に人が増えた。

どうやら日食ツアーらしい。みんなカメラや望遠鏡を取り出している。

ツアーの人たち。一気にざわつく。

そしてガヤガヤと騒がしくなった。日食スタート30分前、私もカメラを取り出し三脚に設置する。しかし、画角がわからない。現在の位置と日の入り場所を予測して画角を決める。52mm35mm換算)に決定。もし間違った場合、構図的にいまいちな写真になるか、太陽がフレームに収まらないかのどちらかである。

今回はソーラーフィルタを使っているので、絞りF8、露出1/500、MFに設定。そしてインターバルタイマーを1分毎に設定する。しかし、ライブビューを使っていたため、インターバル設定が無効になっていて、それに気づいたときには日食が始まってしまっていた。

すぐに撮影開始。

ソーラーグラスを取り出し、後はのんびりと日食鑑賞。1分毎にD7000のシャッター音が聞こえる。時折、再生してきちんと撮れているかも確認。

DP1xも5分毎のインターバルタイマーに設定した。こっちはサブなのであまり気にせず放置状態。太陽がだんだんと欠けていく。本当はいけないのだけど、時折ソーラーグラスを外してみると、いつもと同じ太陽にしか見えなかった。

隣に陣取ったおばちゃんは、ずっと「撮れないわ~撮れないわ~」と連発している。それもコンデジで、ソーラーグラスをレンズの前に持ってきて撮影しようとしている。

私も事前に試したけど、そもそもオートでの撮影には無理がある。そんななか太陽の形は刻々と変化していく。

それにしても不思議である。ソーラーグラスをかけると周りは真っ暗で太陽は白っぽく見える。ちょっと月みたいな感じもするんだけど、欠け方が若干違う。それにクレーターもない。カメラをインターバル撮影にしておいて本当によかったと思った。カメラであたふたしていたら、こんなにゆったりと鑑賞は無理だったと思う。

おばちゃんは、まだ試行錯誤している。そしてカメラを触っていない私に、「リングの時まで忍耐しているのね?」と言ってきた。いや、違うんですけど・・・。

「写真が撮れないのよ~」というので、カメラを見せてもらう。MFにして絞りとシャッタースピードを調整しようとしたのだけど、設定方法が全くわからない・・・。なので元の設定にしておばちゃんに返した。

そうこうしているうちに、太陽が三日月状態に!この辺りから若干肌寒くなりフリースを取り出した。

そして、月が太陽の中に入ると、大きな声で"Second Contact!!"とアナウンスがあった。周りからは「おぉ~」や「きれ~い」などの歓声があがる。確かに不思議だ。本当にリング状態になった。この状態が3~4分続くとまた三日月状態になってしまった。

ここからは、みんな撮った写真を見せ合ったり、もう日食は終わってしまったかのようなお祭り騒ぎと化した。こういうところが若干アメリカっぽい。映画もそうだけど、エンドロールを見る人はほとんどいない。エンドロールが始まるとみんな席を立ってしまう。

今回の日食も同じで、リングを見たら終わりと思ったのか、見ている人はほとんどいなかった。これには若干ビックリした。

私は撮影もあるので、ソーラーグラスをかけてゆっくりと鑑賞を楽しんだ。最後の方はソーラーフィルタを介した太陽がオレンジ色になっている。そして、一部欠けたまま遠くのメサに沈んでいった。ここで半分の人が帰ってしまった。

5分毎の写真を合成

景色と合成

薄暗くなるまで西の空を眺める。不思議な現象だった。皆既日食も是非見てみたくなった。暗くなってからカメラをしまい、そのままキャンプサイトに戻った。この日は前日と比べると暖かかったのだけど星の数も激減してしまったので、ご飯を食べてすぐに寝てしまった。

初めての金環日食。ここまで来た甲斐は個人的にはあったと感じた。

2 件のコメント:

  1. さとちゃんの写真はいつ見ても綺麗で溜息がでます。
    いいなぁいつかこんな写真撮ってみたいな。

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  2. takさんにそう言われると嬉しすぎます。
    ダメダメ写真が多いけど、勉強しつついい写真を撮っていけるようにがんばります~。

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