9/29/2012

2010.7.7 - The Waveの抽選に初当選!

ウェブで写真を見て一目惚れしてしまった場所、それがThe Wave(ザ・ウェーブ)である。

アリゾナ州とユタ州の境目にあるその場所は、ピンクと白のシマシマ模様が、まるで波のようにうねっている。アクセスは決して容易とは言えないが、地球上のものとは思えないその景色を目の前にした時、誰もがすべてを忘れ感動する場所である。

30分のダートロードのドライブ、往復6マイルのハイキングが必須となる。トレイルというトレイルはなく、ウォッシュを歩いたり、砂地を歩いたり、ナバホサンドストーンの上をひたすら歩いたりと難易度は若干高めである。

そんな場所に憧れること1年、このThe Waveを訪問する機会が訪れた。


ペイジのLake Powell(レイク・パウエル)のキャンプサイトに泊まっていた私たちは、現地の抽選に参加すべく朝から忙しかった。抽選場所はカナブとペイジの中間地点にあるParia Ranger Station(パリア・レンジャーステーション)である。ペイジからは1時間弱の距離だ。

注意: 2012年から抽選場所はKanab(カナブ)のレンジャーステーションに移動しました。カナブの町の西端にあり、Wendy's(ウェンディーズ)とガソリンスタンドの東隣にある1階建ての建物です。

ここで注意しなければいけないのは、ペイジはアリゾナ州に位置するため、夏時間は採用していないのに対し、カナブはユタ州なので夏時間が適用されている。同じMountain Timeゾーンであっても、時差が1時間あるため、ペイジから移動する場合は1時間早めに行動しなくてはならない。

時差の計算を間違えたのか、ただ単に抽選時刻を間違えたのか、7:10AMにレンジャーステーションに到着してしまった。

Paria Ranger Station

ゲートは閉まっており、中に入ることができない。そのため、ここで朝食を取ることにした。お湯を沸かし、マフィンとコーヒーをいただく。雲ひとつない快晴。気温もまだ調度良い感じで、ゆったり外を見ながらの朝食だ。


朝ごはんのマフィン。コーヒーといただく。

8:20AMになるとレンジャーが登場。ゲートを開けてくれたので中に入る。しかし、8時半AMまでは建物の中に入ることができないので、集まった仲間たちと会話をする。

ここで意外な事実が発覚した。以前のThe Waveの抽選では、外れた日数分だけ当選確率が高くなる抽選方法であった。例えば、1日目の抽選に外れた場合、2日目は前日と当日の2つの番号が割り振られるため、当選確率は2倍、3日目は3倍という感じだ。

しかし、この方法は不公平だという意見が多かったため、この抽選方式は破棄されてしまった。個人的には長く滞在した人には、より高い確率で当選させたほうがいい気がするが、実際にそう決まってしまったものは仕方がない。

連日の抽選申込者の数が表示されていた

過去2週間ほどの訪問者数がドアに貼ってあった。少ない日は20人、多い日は45人と多少ブレがあるものの、50人未満だ。前日が40人だったというと、今日もそのくらいかもしれない。

中はこんな感じ。狭い。

ドアが空き、抽選者が中に入る。本と地図が売られているだけの小さなレンジャーステーションだ。そして、レジのカウンターにあるのが抽選で使うビンゴである。

ゴロゴロビンゴ。これで運命が決まるとは・・・。

抽選の申込書を記入すると、レンジャーが右上に番号を記入していく。その番号が書かれた木のボールをゴロゴロマシンの中に入れて、レンジャーがゴロゴロと回し、その番号が飛び出てきたら当選だ。

私達には1番が割り振られた。

9時AMピッタリに申し込みのラストコールとなり、正式に申し込みを終了。ここからビンゴ大会である。この日集まったのは19人であった。ほぼ50%の当選確率である。

The first lucky number is...... Number 7!
(最初のラッキーナンバーは・・・・7番です!)

1人で申し込んでいたアメリカ人男性が当選した。
残るは9スポットである。

The next lucky number is..... Number 1!

お?当たったーー!!!

友達とハグして大喜び。あっさり当選してしまった。これで明日のThe Wave訪問が決定した。

抽選が完了すると、その場で許可証代を支払い、許可証を発行してもらって行き方の説明を受ける。

The Waveの許可証

1人$7を支払い、無事に許可証をゲット。The Waveまでの行き方が書かれた写真入りの地図も受け取った。しかし、この地図には往路だけ写真が載っていて、帰路は「各ポイントで後ろを振り返り、自分で写真を撮れ」という不親切なものだった。

メモ: これが不評だったのか、迷子になった人が多かったのかは不明だが、2012年のThe Wave訪問時は往路と帰路の行き方が写真入りで説明されており、若干親切になった感じであった。

気分は絶好調。この日はそのままBuckskin Gulch(バックスキン・ガルチ)に行く予定だった。

バックスキン・ガルチは、The Waveと同じWirepass(ワイヤーパス)トレイルヘッドからアクセスが可能な、スロットキャニオンである。若干イメージは違うかもしれないが、あの有名なアンテロープ・キャニオンが23マイル続いていると考えればどんな場所かは想像しやすいと思う。

色はアンテロープ・キャニオンには劣るものの、上から差し込む太陽の陽射しが岩壁に反射するバックスキンも見応え充分だ。さらに、ひたすら続くスロットキャニオンは冒険心を満たしてくれる。

ここも、アンテロープ・キャニオンと同様、Flashflood(鉄砲水)の危険性は常に伴うので、訪問時には必ず天気を確認し、キャニオン内の状況をレンジャーと確認したい。

以下は、実際の訪問者(m21norbergさん)が撮影したビデオである。ものすごい勢いで上から水が流れ、あっという間に水かさが増している様子がよく分かる。




こんな体験は可能な限り避けたいので、House Rock Valley Road(ハウスロック・バレーロードとBuckskin Gulchの状況をレンジャーに聞いてみた

House Rock Valley Roadは一部砂地になっているものの、速度を落とさなければ問題ないとのこと。このためにハイクリアランスのAWDをレンタルしたので大丈夫そうだ。

Buckskin Gulchはというと、トレイルヘッドから7マイルまでは乾ききっているとのことだった。恐らく悪臭漂うCesspool(セスプール)までは水は無いようだ。

片道7マイルも歩く予定はなかったので、サンダルではなくハイキングブーツで行く事にした。

ビジターセンターからUS-89に出て、西に向けて車を走らせる。目指すはHouse Rock Valley Roadである。20分ほど走ると切り裂かれた岩の間を通過する。右カーブを出たすぐ左側にHouse Rock Valley Roadの入り口がある。

US-89では結構速度を出している車が多いのと、House Rock Valley Roadへの左折は比較的急なので(恐らく100°くらい)、右カーブに差し掛かったら徐々に速度を落としたほうが安全だ。

House Rock Valley Roadはダートロードである。一応メンテはされているものの、セダンでの通行はやっとで、ウォッシュなどでは腹をする確率が高い。また砂地も所々にあるので要注意である。

初めてのダートの運転はドキドキしつつも、何とか20分ほどでWirepass(ワイヤーパス)トレイルヘッドに到着した。

Wirepass駐車場

Wirepassトレイルヘッドの駐車場には、非水洗トイレが2つとトレイルレジスターがある。Buckskin Gulchを歩く場合は、備え付けの封筒に必要事項を記入した後、1人$6をその封筒に入れて支払いボックスに入れておけばOKだ。封筒は切り離せるようになっているので、片方のスリップを車のダッシュボード上に置いておく。

ウォッシュを歩く

トレイルヘッドは道路を挟んで駐車場の反対側にある。道路を渡り、足あとを頼りに少し歩くとウォッシュに出る。あとはひたすらウォッシュを歩けばスロットキャニオンの入り口となる。およそ1マイルほどだが、ウォッシュを歩いていれば迷子になることはない。

真夏の太陽が体力を奪う。日陰もなく、気温は100F。ウォッシュは一部砂地になっている場所があり、足を取られ歩きづらい。1時間弱で何とかスロットキャニオンの入り口に到着である。

ワイヤーパス入り口

中に入ると、両側に岩壁がせまり、太陽がすでに高い位置にあるためか、中は以外にも明るい。

ワイヤーパス。狭い!

Buckskin Gulchに合流する前にRock Jam(ロックジャム)が2箇所あった。鉄砲水によって大きな岩が押し流され、2メートルほどの段差ができている。しかし、足場を確保できたため、慎重に降りたら特に問題はなかった。

この区間は岩壁も狭く高さも結構あるため一部薄暗く感じるものの、距離は短くすぐに終わってしまう。スロットキャニオンを出るとカンカン照りの太陽が容赦なく照りつける。

バックスキンとワイヤーパスの合流地点

そしてBuckskin Gulchとの合流地点となる。左へ行くとBuckskinトレイルヘッド、右へ進むとひたすらスロットキャニオンが続く。

この大きな岩壁の前で昼食。サラミとチーズをパンに乗せていただいた。体力も回復したところで、さらに奥へと進む。

バックスキンガルチ入り口

少しずつ両側の岩壁が幅を狭めていく。スロットキャニオン内にいる間は、日陰が多くとても快適だ。ただし、一歩外に出ると一気に脱水症状になるかと思えるくらいの暑さだった。

段々と狭く、深くなる

アンテロープ・キャニオンとまでは行かずとも、Buckskin Gulchも負けずにキレイである。特に正午あたりは一部陽射しが差し込むところがあり、キャニオン内は以外に明るい。


鉄砲水で流された木片

所々に、つっかえ棒のようなものが上の方に見える。鉄砲水がそこまで達したという証拠だ。この写真の木も高さ10メートル以上の場所に引っかかっていた。そのような水に飲まれたら即死である。

ボーイスカウト軍団

途中、ボーイスカウトと思われる団体が通過。大きなバックパックを背負っていたから、1泊キャンプするのだろう。こんなところを通しで歩けたらどれだけ楽しいだろうか。

バックスキンガルチ

歩けど歩けど、目の前にあるのはスロットキャニオン。ひたすら続くのだけど、全く飽きない。岩の切れ目から入ってきた太陽光によって、うっすらとオレンジ色に輝くナバホ・サンドストーンは言葉を失うほど美しい。

触るとパラパラと砂が落ちる

もっと先へ進みたかったけれど、水が切れだしたので来た道を引き返すことにする。推奨されている1ガロンを背負っていたけれど、真夏のハイキングでは5時間持てばいいほうだ。水の摂取量が半端ない。

オレンジ色に輝くスロットキャニオンの岩壁

薄暗いところでも、上を見上げるとこうやってオレンジ色に輝くキャニオンが見える。そして、バックスキンの合流地点に戻り、ワイヤーパスを通過し、またウォッシュに戻ってきた。

帰り道。暑い・・・。

足を取られながら砂地をゆっくり歩く。日陰が無いため休憩もできず、一気にトレイルヘッドまで戻った。車が見えた頃は午後の3時過ぎだった。

そして、ワイヤーパス・トレイルヘッドの駐車場を後にし、Lake Powellのキャンプサイトに戻ることにする。キャンプ場入り口のお店でスナックと1Lのグレープフルーツジュースを購入。こういう暑い日は酸っぱいものが飲みたくなるのはなぜだろう。

お店の外にはベンチがあり、そこからはLake Powellが一望できる。グレープフルーツジュースもキレイに飲み干し、スナックで塩分補給をした後、シャワーで1日の汚れを流した。シャワーは$2で17分と中途半端ではあるものの、ちょうどいい長さであった。さらに、洗濯も済ませた。

お店からの景色。青い湖が印象的だった。

すべてキレイになった後でキャンプサイトに戻り夕食にする。この日は日本から持ってきた蕎麦にした。友達はカレーうどん、私は山菜蕎麦である。

お湯を沸かして蕎麦を入れるだけ

友達は台湾人だけど、カレーうどんは気に入ってくれた様子。山菜そばも日本の味がして美味しかった。

日本から持ってきた山菜そば

お腹もいっぱいになったところで、さっさと片付けをし、寝る準備をして、まだ明るいうちにテントに入った。

テント。ほぼ毎晩砂に悩まされた。

前日はテントを設営して夕飯から戻ってくるまでの間に、大量の砂がテントに入り大変であった。この日は風もなかったせいか、砂はそれほど入っておらず、多少ジャリジャリするものの、そのままゴロンと寝っ転がり、すぐに眠りに落ちた。



2010.7.3 - グランドキャニオン国立公園サウスリム
2010.7.4 - ブライトエンジェルトレイル経由でグランドキャニオンの谷底へ
2010.7.5 - プラートポイントで夕陽鑑賞
2010.7.6 - サウスリムへの登り、そしてペイジへ移動
2010.7.7 - The Waveの抽選に初当選!
2010.7.8 - The Waveへ行く
2010.7.9 - Coyote Buttes Southを歩く
2010.7.10 - Horseshoe BendとPetrified Forest
2010.7.11 - セドナでプチ観光

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