9/01/2012

8/18/2012 - 2回目のThe Wave当選

ゆっくりとテントから出てみると、この日は朝から珍しく雲が一面を覆っていた。7:30AMに友人がキャンプサイトに寄ってくれた。ここでお別れである。甘いお菓子をいっぱいいただいた。きっとこの友人と合流しなかったら、私の旅は全く違うものになっていたと思えるくらい、色々な面でお世話になった。

デカいRVに囲まれながら、ひっそりテントキャンプ

結局、アニータとは連絡が取れなかった。Kanabにいるのかも疑問だけど、土曜日のThe Waveの抽選には参加すると伝えてあったので、道路状況の確認もふまえビジターセンターに立ち寄り、抽選開始時間の9時まで待って来なかったら一人で行く事にした。


道路状況は昨日と変わらないとのことで問題なし。しかし、アニータは9時になっても来なかったので、ビジターセンターを後にして1人でCoyote Buttes Northへと向かう。

実は、旅行から戻ってきた1週間後にアニータから連絡があり、あれだけ「Kanabにいる」と言ったのにも関わらず、彼女はPageで私を探していたようだった。しかし、私が滞在しているRVサイトがKanabにあることを知った時は、時すでに遅し状態。彼女は彼女なりに、アンテロープやグランドキャニオンを楽しんだようだった。何しろ無事だったのでホッとした。

またUS-89を走り、House Rock Valley Roadで右折。ダートロードに入る。この頃には空を覆っていた雲も切れ始め、一面青空となった。また暑くなりそうだ。

House Rock Valley Road

途中、車の一部と思われるものが落ちている。きっと、クリアランスが足りなかったセダンの一部なのだろう・・・。

車の一部。路上に落ちてた。

10時にはまた昨日と同じWirepass(ワイヤーパス)トレイルヘッドに到着した。車のダッシュボードに許可証の半分を置き、もう半分はバックパックに付ける。

こうやって許可証をダッシュボードに置いておく

GPSのトラッキングもONにしていざ出発。一回歩いたことがあるので地図は頭に入っているのだけど、念のためレンジャーからもらった地図もポケットに入れておく。

水4L、サンドイッチ、スナック、救急キット、レインジャケット、トレッキングポール、デジタル一眼レフでバックパックがかなり重い。でもどれも置いて行く事はできないので、バックパックをきちんと調整してハイキング開始である。

Coyote Buttes Northへのトレイル。前日に友人に撮ってもらった。

途中まではBuckskin Gulchと同じで、1マイルくらい歩いたところからウォッシュを出て枝分かれする。

ここからは許可証を持っている人のみが入れるエリア

「ここから先はCoyote Buttes Northの許可証がない人は入れません」と書いてある。ここからちょっとした岩場の登りとなり、その後さらっさらの砂地となる。まだ11時前だったのにも関わらず、すでに暑かった。砂に足を取られながら、ゆっくりペースで進む。砂地を歩き終えるとドライウォッシュを渡り、今度はサンドストーンの上を歩く。

地図に書かれているPoint 2を通過中、水たまりがあったので写真撮影。今年は雨が降っているせいなのか、所々に水たまりがあった。水たまりがあったほうが絵になるので個人的には大歓迎である。


今回は水たまりがたくさんあった

ここで小さなサドルを超えるのだけど、前回もここで悩まされた気がした。しかし、超えればTwin Buttes(ツインビュート)が見えるはずなので、とりあえずサドルと思われる場所を超えてみる。

2回目の今回、気づいたのはケルンが一切無いことだった。2年前は所々にケルンがあり、ケルンを追えばたどり着けるのではないかというくらいだったのに、今回は1つも見かけなかった。きっと、許可証なしで入る人が容易にたどり着けないように、レンジャーが定期的にケルンを崩しているのだと思う。

私も、トラッキングデータはあるけれど、あえてここには地図は載せないでおこうと思う。もしオンライン抽選に当選して事前にGPSデータが欲しい人はコメントに書いてもらえればひっそりと教えます。

さて、ツインビュート。朝は逆光である。これを右回りに歩くと、遠くにThe Waveの切れ目が見える。しかし、前回立ち寄ったスポットに寄り道してみた。

オフトレイル。水たまりはあるかな?

ちょっとオフトレイルになる。といっても、ここはトレイルなんてないし自由に歩いてOKなので、地図の指示からちょっと外れてみた。

小さなビュートを乗り越えて裏にまわってみる。

右側に見えるのが水たまり。かなりのサイズである。

やっぱりあった。こう見えるけど、この水たまりは大きい。周りの景色が大きすぎて小さく見えるだけなのである。ここで昼食を取ることに。朝、サンドイッチを作っておいたので、ぐるぐる捻れたビュートを見ながら食べる。しかし、日陰が一切ないので暑い。カメラもちょっと放置しておくだけでカンカンに暑くなってしまう。

サンドイッチも食べ終わり、そろそろ出発。一度トポマップを見る。元きた道よりもビュートをぐるっと周ったほうがよさそうなので、反時計回りに歩いた。

確か、Hootersとかいう岩だった気がする。

Coyote Buttes Northといえば、The Waveが圧倒的に有名である。たぶん許可証を発行してもらった95%の人がThe Waveにしか行かないと思うけど、Coyote Buttes Northに指定されているエリアは広く、きっとThe Waveに似たような場所はゴロゴロしていると思う。今回もThe Wave以外の場所を探索しようと思っていたのだけど、雨雲の発生と4Lの水では足りず、ほんの少ししか寄り道をすることができなかった。

あたりを見渡すと、ぐるぐる状になった岩が無数にある。しばらくサンドストーンの上を歩き、最後のウォッシュを通過、するとここから砂地の急な登りとなる。これを登り切った時に、The Waveの入り口となる。

この砂の登りが一番厄介だ。砂なので登っても足を取られ、一歩進んでは半歩下がる状態で、なかなか思うように前に進めないのである。20分ほど苦労したところで、ようやくThe Waveの入り口が姿を現した。

そこはまるで別世界。ただただ美しい。

The Wave

思わずため息が出る。この複雑なうねり具合、ピンクや赤、白、黄色が織りなす美しい模様。大自然の素晴らしさが体全体に伝わってくるような場所だ。

私が到着した時は、私の前に当選したヨーロッパ人カップルが撮影していた。しばらく待っていると、"It's all yours!"と行って他の場所へ移動してくれたので、いよいよ撮影開始である。

今回The Wave訪問にこだわった理由は、もう一度デジタル一眼でキレイな写真を撮りたかったことにある。特に、SigmaのFoveonセンサーの威力をここで試してみたかった。

DP1xで撮影。ガチで解像している。
思う存分撮影する。しかし暑いし、周りが明るすぎて液晶画面での確認がうまくできない。D7000ではフォーカスはすべてマニュアルで行い、合わせたのは補正と絞りくらい。違う設定で何枚か撮影して、細かいところはすべて現像時に微調整することにした。

そして、ど真ん中に座ってぼーっと眺める。友人から頂いたあんみつを食べた。美味しい!!!

この構図もじっくり味わったし、体力も回復したので、他の場所に移動しながら撮影することにした。まずは入り口の水たまりである。

The Waveの入り口。どちらかというと出口だけど・・・。

真っ青な空と、柔らかいオレンジのようなピンクのようなナバホ・サンドストーンのコントラストは絶妙だ。しかし、よ~く見ると・・・

おたまじゃくしの大群

巨大おたまじゃくしがうじゃうじゃ。近づいたら水の音がしたから、バックパックから水が漏れたのかと思ったら、こいつらの仕業であった。

そして入り口付近でもう一枚。


ここは唯一日陰になっていた場所だ。でもヨーロッパ人たちのバックパックが放置されており、思うような構図では撮れなかった。外から入る強い日差しが反射して、柔らかい色を出していた。

そのままこの細い通路を抜けて、Second Wave(セカンド・ウェーブ)に行ってみる。しかし、途中でドロップオフとなってしまったため、一旦Waveまで戻り、奥の岩壁に沿って歩いた。

The WaveからSecond Waveまでは、ウネウネ、シワシワの奇岩を通り、そのエリアを抜けると、メロンパンのような岩を通過する。その途中にあるのが、これ。

Hamburger Rock

Hamburger Rock(ハンバーガー・ロック)と呼ばれている。ほかはウネウネのしわしわ岩なのだけど、これだけ妙にツルツルしているのですぐ分かる。しかし、ハンバーガーに見えるのは南側から見た時のみ。ここまでくればSecond Waveはすぐそこだ。


Second Wave

そして、これがSecond Wave。シマシマの間隔は広く、もっと凸凹している。真昼間でなければ、もう少し模様がクッキリと写ったのかもしれないけれど、昼間はこれが限界である。

その後はちょっと近場をウロウロしてみることにした。The Waveに戻る途中、巨大な水たまりがあった。The Waveの上のほうだ。

ウネウネ、シワシワの奇岩

ここにもおたまじゃくしが大量にいた。水たまりの周りをぐるっと一周するとThe Waveに戻ってきた。

メロンパンっぽい岩もある

北西を見ると、また怪しげな雲が発生している。今回の旅行中はずっとこの雲に悩まされてきた。午前中は真っ青な空なのに、午後になるとモクモクと発生するのである。

暑いし、水も半分以下になってしまったので、美しいWaveともここでおさらばである。

さようなら、The Wave。また会う日まで・・・

ここを去る時は、他の場所とは比較にならないくらい名残惜しい。許可証がないと入れないのと、あまりにも美しいのでいつまでも見ていたい思いが強いからだと思う。何度も後ろを振り返ってしまった。

砂地を下り、岩の上を歩いてツインビュートを超え、テクテク歩く。景色は良く、次もし許可証をもらえた時は、他のエリアも開拓したいと思いながら歩いていた。

Teepeeの群れ

Point 10に向けて歩いていたのだけど、どうも"small saddle"をミスったようで、絶壁のような場所に出てきてしまった。GPSを見てみると、どうも西に歩きすぎたようだ。しかし、どこにいるかは分かるので、ジグザグしながら急な岩壁を降りてウォッシュに出た。

ここからはまた砂地。暑いし水の消費量も上がる。砂地から岩場に変わり、下りを終えると最初のウォッシュに出る。

また入道雲が・・・

むむっ。怪しい雲発見!ちょっと早足で戻る。4時PM、無事にトレイルヘッドに到着!靴を履き替えて汗を拭き取ってすぐに運転開始。この時点で稲妻が走り、ゴロゴロ言っていた。雲も黒く若干ヤバイ。

House Rock Valley Roadからの景色は、午後は特にいいので止まりながら写真を撮ろうと思っていたのだけど、そういう余裕もなさそうなくらいだった。そして最後の3マイルに差し掛かったところで、また雨が降ってきた!

ヤバイ!!!!

道路の色が変わり始め、ワイパーの速度も早くなる。ヤバイーーーーー!!!

しかし、土砂降りの中スタックすることなく無事にUS-89まで戻ってこれた。嫌な汗をかいた・・・。とりあえずギリギリセーフだった。後少し出るのが遅かったら、またスタックしていたかもしれない。

この後どうしようかと迷ったのだけど、東方面は晴れているので1人でAlstrom Pointまで行ってみることにした。昨日地図をもらったし、GPSのトラッキング機能をONにしておけば迷子になることはないだろう。

これが走った時のトラッキングデータ

そして、これが前日にビジターセンターでもらった地図

Alstrom Pointへは片道25マイルのダートロードを走る。このダートは景色がものすごくキレイだった。大きな岩がゴロゴロしていたり、奇岩があったり、灰色の景色になったりと、ダイナミックである。

問題は最初のクリークの状態だったのだけど、前日の泥水とは程遠いキレイな水になっていた。流れもほとんどなく余裕で通過。通常、西から東へ雲が流れるようなので、西方面を確認したところ、恐らくここは雨が降らないと判断し、Alstrom Pointまで行く事にした。

最初は#300、次#340で右折、最後に#264で右折である。#300の道は景色も最高であった。しばらく走ると、灰色の土地となり、今までオレンジっぽい景色が多かったからか新鮮に感じた。所々で写真を撮りたかったのだけど、まずはAlstrom Pointを目指す。

ここは灰色の世界だった。これはこれですごくキレイ。

#264の途中にある「Alstrom Pointまで5マイル」のサインまではそれほど難しい場所もなく全く問題はなかった。何箇所かウォッシュを渡ったけど、一箇所だけまだぬかるんでいた場所があった。そこは乾いてそうな場所にタイヤを持って行って何とか通過した。

この5マイルの看板の先からは、砂地や凸凹などが多く、ハイクリアランスは必要そうだった。

ここからAlstrom Pointまで5マイル。ここで右折する。

砂地や凸凹も何とかクリアすると、Lake Powellが見えてきた。しかし、ググったときに見た画像とは若干違う。ちょっと入り組んだ場所らしく、湖はほんの一部しか見えなかった。

左側には駐車スペースがあった。ここで一旦車を止めて様子を見る。先を見ると、道路という道路はない。事前に得た情報では、左側と右側に登れる場所があり、右側のほうが緩やかだということだった。

確かに湖は見えるけど、思っていたのとちょっと違うのよね・・・

確かに登れそうだ。ちょっと行ってみよう。

しかし、登れると言っても道はない。ボコボコの岩の上を進む。タイヤの位置をきちんと把握して、岩の上にタイヤを乗せてゆっくりアクセスを踏む。緩やかな坂と言えど、ウィンドシールドから見えるのは空のみ。

左右に車が大きく揺れる。ハンドルをしっかり握り、アクセスを調節してやっと登り切った。すると、また普通のダートになった。ホッとしたのもつかの間、今度はもっと難易度の高い場所にやってきてしまった。

両側は崖。さらにケルンがある。ケルンを目印に歩いたことは何度もあるけど、ケルンを目印に運転したことなんてない。さらに、さっきのような岩の道なので、一歩踏み外せば確実に腹を擦るし、岩にスタックなんてゴメンである。

その先を見ると、またダートらしいのだけど、それがどのくらい続くのかは謎だ。関連ブログは数個読んだけど、「詳細は現地で把握しよう」という考えだったので、はっきり言って予習不足でもあった。そのため、ここではリスクは負わず引き返すことにする。Alstrom Pointまでは恐らくあと2マイル弱だったと思う。

これが最終地点をズームインしたところ。赤い点線はケルンの上を走り、その後はまだ道ができているのでダートなのだと思う。

Alstrom Point付近のズーム画像

写真を1枚。湖が見えるのはほんの一部だけだけど、頑張ったからよしとする。


Alstrom Point手前。もう少しだった。


崖っぷちの所で何とかUターンをする。先ほどの岩の登りは今度は下りだ。1回だけカラン!と音がしたので通過後に見てみたけど別になんともなかった。

これさえクリアすれば後は問題ない。砂地も余裕でクリア。

5マイル・ポイントに戻ってきた

そしてさっきの5マイル・ポイントまで戻ってきた。車はホコリだらけ。前日洗車したのに・・・。

陽はだいぶ傾き、この道路は東西に走っているのもあり、夕方の撮影にはピッタリであった。気に入った場所で車を止めてはカメラを取り出して撮影する。

こういう何も無いところも実は好きだったりする

この時がゴールデンアワーだった。オレンジ色に染まる岩、影もできていてコントラストも文句なし。時には美しすぎてただその景色に見とれることもあった。

Nissan Muranoと一枚!いい写りだ。

後ろは砂埃ですごいけど、前は比較的キレイだった。この車にはお世話になった。最初は腰も悪いし、SUVはレンタル料が高めなので、セダンにしようかと本気で迷ったけど、SUVにして本当によかった。セダンだったら確実にこの景色と出会うことはなかった。


ゴロンゴロンの岩の場所

大きな岩がゴロンゴロンしている場所を通過。メサに沈む最後の夕陽で、オレンジ色だった。ちょっと奥まで歩いてみる。写真では規模を伝えるのは難しいけど、私よりも大きい岩がいっぱい落ちていた。

ちょっとアングルを変えて撮影

別のアングルからも撮ってみる。最初のクリークさえ通過できれば途中まではセダンでも走れるから、写真を撮ったりするのであれば、この道路は夕方がオススメである。Alstrom Pointまで行かなくてもこの道路を走る価値は十分あると思う。

クリークも来た時と同じ状態で問題なく通過。すでに8時になっており、太陽はビュートの向こうに消えてしまった。美しい夕陽を見ながら、Kanabまで車を走らせた。

夕焼け。砂漠地帯はキレイな夕陽が見放題でやっぱりいいな。

夜は久々に1人で晩御飯。自分で作った乾燥食品にする。お湯を注げばChili&Macとなる。市販のフリーズドライは値段も高く、塩分が多くてあまり好きではないので、いつも事前にディハイドレーターで食材を乾燥させてメニューを作っている。

シャワーを浴びて、明日どうするか考えたのだけど、明日のことは明日考えようと思い、すぐに寝てしまった。




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2 件のコメント:

  1. Satoさんの旅行記は迫力があります。 今回も私も一緒にお供させていただいているような気分で読ませていただきました。

    さすが、食品乾燥機を準備して自分で作って持って出かけているんですね。 やはりキャンピングしたり長いトラッキングには軽くてバラエティーもあって、さらに手作りで最高ですね。

    The Wave何度見てもすばらしい景色です。 今回は2回目ですか。Satoさんはきっとまた行かれることでしょう。 写真、プロの写真集などとぜんぜん変わりませんね。 もう、言葉が出ないくらい素敵です。

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  2. いやいや、もっと言葉に表現力があればいいなといつも感じます。私は外食が続くと体調がイマイチになることがあるので、できるだけ作って行きます。素材にもこだわれるし、野菜もキチンと摂取できるし、何しろ安上がりです。

    The Waveは素晴らしいの一言でした。アンテロープもそうですが、写真写りがずば抜けていい場所です。いくつか写真を貼り付けましたが、ちょっと波打ってる場所って結構あるんですが、あそこまでの色とフォーメーションが形成されてる場所は、今のところここのみなのかなと感じてます。

    写真はまだまだですが、やっぱり綺麗な景色はできるだけそれを見てもらいたいので、また頑張ります!コメントありがとうございました。

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