12/30/2012

11/18/2012 - ビッグベンド国立公園: 温泉までハイキング

お隣キャンパーのイビキで熟睡はできなかったものの、耳栓で何とか睡眠は取れた。Rio Grande Villageのキャンプサイトは2泊しか予約しておらず、そのあとは適当にロードサイドのバックカントリーキャンプをしようと計画していた。

しかし、耳栓をしていたからなのか、ケータイのアラームがおかしいのか寝過してしまい、起きたのは7:45AMであった。

Rio Grande Villageにもビジターセンターがあり、冬季のハイシーズンのみオープンしている。8時に開くものだとばかり思って急いで車で向かったけれど、8:30AMまで開かないとわかり、そのままキャンプサイトに引き返して朝食を取る。

隣のキャンパーは相変わらずうるさい。朝食はオートミールを2パック。その中にドライフルーツやナッツを入れて出来上がり。いつもなら、外の景色を堪能しながらゆったりしたコーヒータイムとなるのだけど、今回は味も確認せぬままオートミールを急いで食べて、コーヒーを一気に飲み干した後ビジターセンターへと向かった。

ロードサイド・バックカントリーキャンプサイトは、テントや食料などを詰め込んだ大きなバックパックを背負うことなく、車で乗り入れ可能なキャンプサイトである。Developed Campgroundのようにトイレや水道などのユーティリティは一切ない。また、未舗装路沿いにあるため、セダンの場合はアクセスも限られてしまう。しかし、周りには何もなく大自然を思う存分楽しむことができるという利点がある。

今回は、Chisos Basinにほど近い、K-Bar、Grapevine Hills、Paint Gapあたりのキャンプサイトに狙いを定めた。

レンジャーに自分の候補を伝えると、レンジャーはPanther Junction Visitor Centerに電話をしてサイトの空き状況を確認する。

ビッグベンド国立公園では、バックカントリー許可証の管理はすべてPanther Junctionで行っているようで、他のビジターセンターのレンジャーは、その都度キャンプサイトの空き状況をPanther Junctionに問い合わせるといった非常にレトロな方法でやりくりしていた。

K-BarもGrapevine Hillsも空きはあったものの、セダンでの走行は不可なキャンプサイトばかり。唯一セダンでアクセスできて3泊できそうだったのがPaint Gap 1だった。待っても埋まっていく一方なので、Paint Gap 1を3泊抑えてもらう。許可証に必要事項を書き込み、サインをして無事に次の寝床を確保することができた。

バックカントリー許可証は出発日の24時間前から受け付けている。最大14日でポッキリ$10と非常に安い。

そのままBoquilas Canyon(ボキアス・キャニオン)まで向かう。ここに来るのは久しぶりで、行けるところまで歩いてみることにした。ちょっと小高い丘を登るとメキシコ側が見渡せる。そしてまた下ると川に出てキャニオンに向かって歩いて行く。

トレイルから見たBoquillas Canyon
所々にメキシコ人が作った杖や小物が置かれている。お値段もお手頃なので買ってみたい気もするが、こういう場所での購入は禁止されていて、見つかった場合は罰金対象となるので写真を撮るだけにしておいた。

川沿いということもあり、ちょっとした砂地になっている。大きな両側の岩壁を縫うようにリオ・グランデ川がゆっくりと流れている。川幅は10メートルほどで渡ろうと思えば渡れる深さである。川向うはメキシコである。国境というともっと厳重に管理された場所をイメージするけど、ここはそういった印象を簡単に覆す場所だ。

最初は砂地があるので川沿いを歩いて行く

アメリカ側の砂地に馬がつないであった。近寄ってもあまり驚くこともなく、ただおとなしく立っている。後ろから男性カメラマンがついてくるくらいで、他に観光客はいなかった。砂地が徐々に少なくなっていき、しまいには切り立った岩壁だけになってしまったので、ここで引き返すことにした。

砂地は途中で無くなり、あとは岩壁となり通行不可

帰り道、同じルートをたどっていくと、ガラガラ蛇がトレイルをふさいでいた。あまり気をつけて歩いていなかったのもあり、危うくしっぽを踏みそうになる。手前からは子供たちの声。子供の母親たちが向かってきたので、「ガラガラ蛇がいる」と一言言ったら子どもたちは興味深々。

ガラガラヘビ。ビックリした。

蛇はゆっくりとトレイル脇に移動していった。ガラガラ蛇は音は聞いたことは何度もあったのだけど、こうやってトレイル上で遭遇するのは今回が初めてである。

トレイルまで戻り、そのあとは途中にあるBoquillas Canyon Overlook(ボキアスキャニオン・オーバールック)に立ち寄った。下にはリオ・グランデが流れ、メキシコの町も良く見える。9/11前は川を渡りメキシコでタコスとビールを食べて戻ってくることができたみたいだけど、今はそれも禁止されている。そのため、町は廃れしまったようだ。

Boquillas Canyon Overlookからの眺め

ちょっと休憩した後、続いてRio Grande Villageのピクニックエリアへ。途中、またコヨーテに遭遇。

またコヨーテ発見!

ここからゆっくりとHot Springs Canyon(ホットスプリングスキャニオン)トレイルを歩いてみることにした。オーバールックまでは写真を撮りに何度も足を運んだけれど、通しで歩くのは今回が初めてである。

Hot Springs Canyonの看板。この奥がトレイルヘッド。

ここはRio Grande VillageとHot Springsをつなぐ、片道3.5マイルのトレイルである。もちろん名前の通り温泉があり、帰りはここで足湯をして疲れを取ってから引き返すことにした。

Rio Grande Villageのピクニックエリアに駐車して、その奥にあるトレイルヘッドから小高い丘になっているキャニオンの岩壁をスイッチバックで登っていく。ちょっと上るとSierra del Carmenが右側にそびえ、その下には2つの貯水池がある。トレイル沿いにはサボテンやらオコティロなどのトゲトゲした植物がたくさん生えている。

手前は貯水池。奥はSierra del Carmen。

岩壁を登りきると視界が開け、Hot Springs Canyonを一望できる。夕方、写真を撮るのは絶好の場所だ。この後トレイルはキャニオンとは逆方向に延び、ちょっとした岩の切れ目を避けるように迂回する。すると次は果てしなく広がる砂漠地帯、遠くにはチソス山脈が見える。ここからの景色もなかなかだ。

砂漠の奥にうっすらと見えるChisos Mountains

そしてまた川の方向に向きを変え、今度はHot Springs CanyonとSierra del Carmenを同時に見ることができるようになる。ここは絵になる構図なのではないかと思い、ちょっとトレイルからそれて写真を数枚撮った。

Hot Springs Canyonからの眺め

リオ・グランデが蛇行してゆっくり流れている。この辺りの景色はとてもよく個人的にお気に入りの場所である。温泉に行く人の95%は恐らく車で駐車場まで乗り入れて、10分歩くという方法を取るため、このトレイルは人通りは他のトレイルと比較して若干多いものの、すれ違ったハイカーの数は5本指に収まるくらいだった。


Hot Springs Canyonを通過したところ

あとは、温泉まで川沿いを歩くことになる。

Hot Springs方面

温泉近くになると枝分かれしてループになっている。ぐるっと1周することが可能だ。分岐点で右に行くとHot Springsの駐車場に出て、左に行くと温泉への近道となる。

右手奥は駐車場。ほとんどの人がここに駐車して温泉まで歩いて行く

駐車場付近には昔使われていた郵便局やホテルなどが立ち並ぶ。

昔の郵便局

そして大きなヤシの木。

夏に比べると下のほうの葉っぱが落ちていた

左側には不思議な地層の岩壁、右側はこれでもかというくらい成長した笹の葉が生い茂っている。すると賑やかな声が聞こえてくる。

駐車場から温泉への道

この日は暖かかったのだけど、10人ほどの人が温泉を楽しんでいた。前回5月に来た時は、Rio Grandeが氾濫したのか、温泉のほうにも泥が入り、悲惨な状態になっていたけど、今回は泥もそれほどなく、キレイであった。

長ズボンの裾を外して半ズボンになったあと、靴下とブーツを脱いで足だけお湯に浸かる。温度は40℃とほどよい温度でハイキングで浮腫んだ足にも快適であった。水着があれば全身浸かることもできたのだけど、着替えるのが面倒なのでどっぷり浸かったのは過去1度のみである。

時計を見たら3時を回っていたので、ここらへんでまたRio Grande Villageに戻ることに。写真を撮りながら来た道を戻る。

オコティロいっぱい

途中のHot Springs CanyonとSierra del Carmenが見える場所で夕陽撮影をすることにした。トレイルを外れ、トゲトゲしたサボテンに気をつけながら、ゆっくり歩く。三脚とカメラをセットして陽が傾くのを待った。

すると遠くのほうで飛行機の音がする。

小さく写るのがNPSの飛行機

ゆっくりと旋回しながら高度を上げ、どうやらこっちのほうに飛んでくるようだ。

真上を通過していくNPSの飛行機

飛行機にはNPS Patrolと書かれている。どうやら巡回しているようだ。単発の小型飛行機だったけれど、あっという間に見えなくなってしまった。

パトロール用の飛行機だった

この日もまた視界が悪かった。Sierra del Carmenは灰色だし、雲の隙間から太陽が出てきてもそこまで光が届かず、手前のキャニオンに当たるだけ。本当は赤いSierra del Carmenを背景にしたHot Springs Canyonの写真を撮りたかったのだけど、この日は無理そうだったので4:40PM頃、その場を後にした。

今回は色がいまいちだった・・・

帰り道、ふとチソス山脈のほうを振り返ると、雲の間からの太陽の光がとてもキレイだった。

Chisos Mountainsと夕焼けの空

トレイルヘッドに戻ったころは、日も暮れて薄暗くなっていた。車に乗り込み、そのままRio Grande Villageにあるシャワーを使わせてもらう。5分で$1.50だ。3ドルをクオーターコインに両替してもらう。やっぱり歩いた後の熱いシャワーは最高だ。

お店にはWifiも入っているので、ここでiPadを使いメールなどの確認もしておく。明日合流する友達にも、キャンプサイトの名前だけ伝えておいた。

キャンプサイトに戻ると、隣のキャンパーは相変わらずうるさく、イライラしてくるので耳栓をして早めの就寝。明日はバックカントリー。この騒々しさとも今晩が最後だと思うと、ちょっとは気が紛れたのであった。

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