1/07/2013

11/21/2012 - ビッグベンド国立公園: 砂漠での虹

国立公園や大自然の中でキャンプをすると、どうしても夜早く寝てしまうので、起きるのも自動的に早くなる。この日も日の出前に目が覚めた。

若干雲は出ているものの、天気はよさそうだ。それほど寒くもなく、地平線から登る日の出を待つ。

地平線から登る太陽

砂漠地帯の日の出は何しろキレイで何度観ても飽きない。すぐに雲に入ってしまったものの、一瞬にして砂漠地帯はオレンジ色に染まる。

今回は車が2台あるので、この日は2台ないと歩けないトレイルを歩いてみることにした。Oak Springs(オークスプリングス)トレイルは、Window(ウィンドウ)トレイルの途中から分岐して、砂漠へ降りるトレイルで片道5マイルである。往復だと若干キビシイけど、2台あれば往復する必要もない。Chisos Basinから歩き始めれば、一部を除いてほぼ下りとなる。

トレイルと標高差はこんな感じ。

トレイル

Oak Springs Trailの標高データ

この日は30%の降水確率が出ていたものの、ここ毎日予報は見事に外れていた。2台の車でトレイル最終地点となるOak Springsトレイルまで行き、私の車を駐車場に残し、スティーブの車でChisos Basinまで行く。

準備をした後、いざハイキング開始。Oak Springsトレイルに入る前に、Windowにも寄ってみることにした。

左側のV字の切れ目がWindow

トレイルを歩き始めてすぐに、Windowが遠くに見える。このWindowトレイルは岩のV字地点まで続くトレイルで、最後はドロップオフとなっているので行き止まりだ。

ゆっくり標高が下がり、木々の中を通過する。横にはドライウォッシュがあり、一番最初にビッグベンド国立公園を訪問した時は、水が流れていたのを覚えている。

ちょっとした木の中を歩く

そして、大きな岩を左手に歩いていき、階段を下っていく。

最後の階段。この後にWindowがある。

所々にはTinaja(ティナハ)があった。ティナハは水たまりみたいなもので、動物たちの水源となっている。階段を5分ほど下るとWindowに到着だ。

Windowの最終地点

手前の白い岩はツルツル滑るので要注意。ちょっとした溝があり、みんなその溝に立って写真を撮っている。切り立った岩から見えるのはひたすら続く砂漠地帯。

この場所はChisos Basinからの水が流れる場所であるため、雨の時は危険である。また、風通りもとても良く、日陰なのでとても涼しい。この日は無風だった。

ここでスナック休憩をした後、Oak Springsとの分岐地点まで戻る。

Oak Springs分岐点

Chisos Basinから来るとわかりやすいけど、Windowから戻ると看板が分かりづらいので要注意である。左に左折して、今度はWindowの右側にある壁を登っていく。しかし、登る距離は短く、ほんの10分程度だ。

Windowの右側を登っていく

登ってもWindowは見えない。しかし、視界が一気に開け、Windowの隙間から見えた砂漠地帯をひたすら見渡すことができる。今度は右の小高い丘をトラバースしながら砂漠地帯まで降りていく。

ここからの眺めは最高!

登ってみると、南西方向から西方向に向けて真っ黒な雲が広がっている。嫌な予感がする。確実に雨雲だし、こっちのほうに流れているようだ。

車のことも気になる。Oak Springsトレイルの駐車場は、Ross Maxwell Scenic Drive(ロス・マックスウェル・シーニックドライブ)から1マイル未舗装路を走ったところにある。ユタでスタックしたことを思い出した。ここは砂は粘土は無さそうだけど、またスタックするのは嫌だ。さらに、駐車したのは私のYarisなので、スタックしたらアウトである。

ただ、まだ距離があったのでゆっくり景色を楽しみながらトレイルを下ることに。

ひたすら続く砂漠地帯

ここからの景色は素晴らしい。基本砂漠を見ながらスイッチバックで降りていくので、とても楽しめるトレイルである。

今度は下り

どんどん下っていく。雲が気になって仕方がない。どうもこっちに向かっている。雨は確実に降りそうだ。そしてやっと下まで降りたところで、大きなオークの木と遭遇する。

大きなオークの木

ここをそのまま左手に進むと滝になる。距離もそれほどないので行く予定だったのだけど、周りは真っ暗になっていたので明日戻ってくることにした(スティーブは大丈夫と言っていたけど、ここは説得して一緒にChisos Basinに戻ってもらうことにした)。

未舗装路を走行中、予感は的中。雨が降ってきた。かなり凸凹しているので、10マイルくらいしか出せず、それでも何とか舗装路に戻りChisos Basinを目指す。

雨!気温も下がり寒かった。

「やっぱり雨降ったね」と話しながら、車の中でなぜかビール。お気に入りのShiner Bockである。

Shiner Bockをいただく

ビールも飲み終わったころ雨が止んだので、Window View(ウィンドウ・ビュー)トレイルを歩いて様子を見ることに。このトレイルは0.3マイルと短くも、Widnowがよく見えるトレイルだ。

Window View Trailからの眺め

Windowの奥には、墨絵のような感じで砂漠の凸凹具合がよく見えてとてもキレイだった。そして分厚い雨雲の向こうには雲の切れ目から青空が見える。

これは・・・もしかして・・・。

虹が出る条件にピッタリである。自分1人であれば虹が良く見える砂漠地帯へすぐに移動するのだけど、ここはまたスティーブを説得しなければならない。

「90%の確率で虹が出る」と何とか説得して、砂漠地帯にあるキャンプサイトに戻ることに。虹なんていうものは自然現象なのでなんとも言えない。条件が揃っているように見えても、実は違ったりすることもある。

だけど、虹が出る時はいつもこんな時だ。いちかばちか賭けてみる。

キャンプサイトに戻ってきた

雲の切れ目から太陽が出てきたと同時にキャンプサイトに到着。太陽を背にして、東側に見える真っ黒な雲を見渡す。虹は出ていない。これだけ条件が揃っても出ないのか?

眩しいくらい太陽の光が漏れたその時、虹は出た。

左の小高い丘に現れた虹

「スティーブ!虹が出た!」

最初は小高い丘の上にちょっと出たと思ったら、あっという間に地平線から地平線へと伸びる大きな虹になった。

ダブル・レインボーである。ダブル・レインボーは普通の虹とは色の配置が真逆となる。

まんまる!そしてダブル!

虹が出た時は、できるだけ偏光フィルタを使っている。フィルタをゆ~っくり回して虹の色が最大限の時にシャッターを切る。最大限になったあとフィルタを回し続けると、虹はふと消えてしまうので要注意。

しかし、虹は大きいので24mmでは収まりきれない。とりあえず、左から右へシャッターを切り、後で合成することにした。

スティーブもこれには大満足していた。

合成した虹の写真

虹の根元もはっきり見え、すぐ手が届きそうなくらい近い。英語では虹の麓には金が埋まっていると言うのだけど、これを見ると本当にあるのではないかと思ってしまう。

特に意味はないけど・・・

そんなこんなでバタバタしていると、次第に虹が薄くなっていく。地平線からゆっくりと姿を消していった。

ここだけはクッキリ残っていた

一旦消えたかと思ったけど、虹の右側は再び現れ、色がクッキリ見えるくらい強く出ている。

虹の色がよく分かる

丸い虹が出ていたのはほんの5~6分だろうか。でもこの一部分だけは20分は出ていたと思う。

虹もほとんど消えてしまったので、夕陽をどこで見るかということになった。とりあえず東に行ってみることに。途中、広い敷地があったので、そこに駐車してチソス山脈に沈む太陽を見ることにした。

チソス山脈方面

雲から放射線状に出ている太陽の光がとても綺麗だ。日の入りは見えるか見えないか微妙だったけど、少し待ってみることに。

サンセット。美しかった・・・。

そしてギリギリ、雲の隙間から太陽が出てきた。すぐに山の裏に消えてしまったのだけど、それはそれは美しい景色だった。

この日はChisos Basinのレストランではなく、ゴーストタウンのTerlingua(テリングア)にあるStarlight Theater Cafe(スターライト・シアターカフェ)に行ってみることにした。翌日は私の同僚とその友だちとで感謝祭のディナーを食べる予定だったので下調べである。

さすが感謝祭の前日とありレストランは混んでいた。30分待ちということで外で待つことに。

Starlight Cafe(スマホで撮影)

レッドネックが多い西部テキサスでは、アジア人は宇宙人であるかのようにジロジロ見られるときがある。今回、レストランに入った時も、ものすごい視線を感じた。スティーブも感じたようで、有名人になった気分だと笑っていた。

Chiliが有名というそのレストランでは、Chili Burgerをいただいた。そして、もちろんShiner。地元のミュージシャンが演奏するカントリーミュージックを聞きながら、ゆっくりと夕食を満喫したのだった。

夜も少し雨が降ったようで、テントに当たる雨の音で起きたものの、静かな夜だった。

2 件のコメント:

  1. 砂漠地帯を見ながらスイッチバックで降りていくところの景色、すごいの一言です。 歩きながら思う存分こんな景色を楽しめるなんて贅沢すぎるくらい。 すばらしいですね。

    虹!!! 本当にきれいで立派な虹。 
    最後まで残っていた部分もすばらしい色ですね。 

    今回の旅行記も写真とともにとっても楽しませていただきました。

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  2. この日は視界がよかった気がしました。
    でも寒いともっと空気が透き通っていてキレイですよ~。

    虹は今年は雨にたくさん降られたのもあり、4回見ました。
    砂漠地帯で3回、家で1回です。
    視界が遮られていない分、大きな虹が見えてラッキーでした。

    いつも読んでくださってありがとうございます~!

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